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2024.07.05お知らせ

塗装してはいけない屋根材についてご紹介します!

快適で暮らしやすい家づくりをしたいけど、屋根材の塗装で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、塗装してはいけない屋根材があります。
この記事では、塗装してはいけない屋根材とその理由、そして適切なメンテナンス方法について詳しく解説します。

□塗装してはいけない屋根材

塗装してはいけない屋根材は、「ノンアスベスト屋根材」と呼ばれる、アスベストを含まない屋根材です。
アスベストは、かつて建材の強度を高めるために使用されていましたが、健康への悪影響が明らかになり、2006年に使用が禁止されました。

しかし、アスベストの代替として開発されたノンアスベスト屋根材の中には、強度に問題を抱えているものが存在します。

1: パミール
パミールは、アスベスト使用禁止前の1996年に発売された屋根材です。
当時、アスベストの代替材として開発されましたが、経年劣化によってミルフィーユ状に剥がれるという問題点が明らかになりました。

特徴としては、軽量で施工性に優れているという利点がある一方で、8~10年で劣化が進みやすく、剥がれた屋根材の上に塗装しても効果がないというデメリットがあります。

さらに、メーカーのニチハ株式会社は、パミールを固定する際に使用するラスパート釘の一部にメッキ層不足の釘が混入していたことを発表しています。
そのため、釘が錆びやすく、屋根材が落下する可能性も懸念されています。

2: その他の塗装できない屋根材
パミールの他にも、下記のようなノンアスベスト屋根材が塗装できないと言われています。

・コロニアル
・スーパーガルテクト
・カラーベスト
・セキスイかわらU
・スレート瓦

これらの屋根材は、経年劣化によって強度が低下し、塗装によって補強することができないため、塗装はおすすめできません。

□塗装してはいけない屋根材のメンテナンス方法

塗装ができない屋根材のメンテナンスは、下記の2つの方法が考えられます。

1: カバー工法(重ね葺き)
カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法です。
費用は葺き替え工事と比べて安く、耐久性も20~40年と長く、人気があります。

2: 葺き替え(交換)
葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に交換する工法です。
カバー工法では対応できない、屋根の劣化が激しい場合や、雨漏りがしている場合は、葺き替え工事が必要です。
費用は高くなりますが、屋根の耐久性を向上できます。

□まとめ

塗装してはいけない屋根材は、ノンアスベスト屋根材の中でも、経年劣化によって強度が低下し、塗装によって補強することができないものです。
代表的な屋根材として「パミール」が挙げられます。

メンテナンス方法としては、カバー工法と葺き替え工法の2つがあります。
屋根の状態や予算に合わせて適切な方法を選択することが大切です。