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2024.07.21お知らせ

外壁の準耐火構造についてご紹介!

安心して過ごせる家づくりを目指すあなたにとって、外壁の性能は重要な要素の一つです。
特に近年注目されているのが、外壁の準耐火構造です。
今回は、外壁の準耐火構造について解説し、そのメリットや仕様についてご紹介します。

□外壁の準耐火構造とは

外壁の準耐火構造は、火災発生時に延焼を抑制する効果を持つ構造です。
一般的な住宅では、外壁に木材や軽量鉄骨が使われることが多く、これらの素材は火災に弱いため、延焼のリスクが高まります。

そこで、準耐火構造では、外壁に耐火性能のある材料を使用したり、耐火被覆を施したりすることで、火災時の延焼を抑制する効果を高めています。

1: 準耐火構造の定義
準耐火構造は、建築基準法において「壁、柱、床などの構造のうち、準耐火性能に適合し、国土交通大臣の定めた構造方法によるか、国土交通大臣の認定を受けたもの」と定義されています。

2: 準耐火性能とは?
準耐火性能は、火災発生時に、延焼を抑制するために必要な性能です。
具体的には、一定時間(通常は45分間または60分間)火炎にさらされても、構造体が倒壊したり、火炎が構造体の裏側にまで到達したりしないように、耐火性能が求められます。

3: 耐火構造との違い
準耐火構造と耐火構造は、どちらも火災時の安全性を高める構造ですが、耐火性能に違いがあります。
耐火構造は、火災発生時に倒壊と延焼を抑制する性能を備えており、火災後も建物がそのまま残ることを目指しています。
一方、準耐火構造は、倒壊の恐れがあるため、耐火構造に比べて耐火性能が低くなっています。

□外壁の準耐火構造の仕様について

準耐火構造の仕様は、大きく分けて「告示仕様」と「大臣認定仕様」の2種類があります。

1: 告示仕様
告示仕様は、建築基準法において定められた耐火被覆の中から選択する仕様です。
準耐火性能に応じて、告示1358号(45分間の準耐火性能)や告示195号(60分間の準耐火性能)など、複数の告示が定められています。

2: 大臣認定仕様
大臣認定仕様は、国土交通大臣が認定した耐火被覆を使用する仕様です。
それぞれの主要構造部ごと、仕様ごとに異なる認定番号が定められています。
大臣認定を取得するには、メーカーが性能試験などをクリアする必要があり、認定された製品は、品質や性能が保証されています。

3: 準耐火構造の選択
外壁の準耐火構造は、告示仕様と大臣認定仕様のどちらかを選択することができます。
どちらの仕様を選ぶかは、建物の構造や用途、予算などを考慮して決める必要があります。
告示仕様は、大臣認定仕様に比べて、選択肢が少なく、コストが抑えられることが多いです。
一方、大臣認定仕様は、選択肢が多く、高性能な製品を選択できます。

□まとめ

外壁の準耐火構造は、火災発生時の延焼を抑制する効果があり、住宅の安全性を高める上で重要な役割を担っています。
準耐火構造には、告示仕様と大臣認定仕様の2種類があり、建物の構造や用途、予算などに合わせて適切な仕様を選択することが重要です。
安心安全な家づくりを実現するためには、外壁の準耐火構造について理解し、適切な仕様を選ぶようにしましょう。