-
ALC外壁のひび割れの補修方法についてご紹介!
快適で暮らしやすい家づくりを目指すあなたにとって、外壁のひび割れは大きな不安材料です。
特に、近年人気が高まっているALC外壁は、その特性ゆえに、適切なメンテナンスが欠かせません。
今回は、ALC外壁のひび割れに焦点を当て、その原因や適切な補修方法について解説していきます。
□ALC外壁とは
ALC外壁とは、軽量気泡コンクリートと呼ばれる、セメントや珪石、生石灰などを主原料としたパネル状の外壁材のことです。
1: 軽量で耐震性に優れている
ALC外壁は、内部に細かい気泡が無数に空いているため、非常に軽量です。
そのため、建物の負担を軽減し、耐震性を高める効果があります。
2: 断熱性・調湿性に優れている
気泡によって空気の層が作られ、外部からの熱を遮断する効果も高く、冷暖房効率の向上に役立ちます。
また、湿気を調整する効果もあり、快適な室内環境を実現します。
3: 遮音性・耐火性に優れている
気泡が音を吸収し、外部からの騒音を軽減する効果も期待できます。
さらに、熱の伝わりを抑えるため、火災にも強い素材と言えます。
4: 長寿命である
ALC外壁は、適切なメンテナンスを行うことで、50〜60年の耐久性を持つと言われています。
□ALC外壁のひび割れの補修方法
ALC外壁は、長年使用していると、経年劣化や外部からの衝撃によってひび割れが発生することがあります。
1: ひび割れの原因を特定する
ひび割れの原因を特定することで、適切な補修方法を選択できます。
・経年劣化によるひび割れ
時間の経過とともに、素材が劣化し、ひび割れが発生する場合があります。
・地震や台風などの自然災害によるひび割れ
地震や台風などの自然災害によって、建物に強い衝撃が加わり、ひび割れが発生する場合があります。
・施工不良によるひび割れ
施工時に適切な処理が行われていない場合、ひび割れが発生する可能性があります。
2: ひび割れの状況を確認する
ひび割れの状況を確認し、補修方法を決定します。
・幅が0.5ミリ以下、深さ4ミリ以下のひび割れ
軽微なひび割れで、経過観察でも問題ありません。
・幅が0.5ミリ以上、深さ4ミリ以下のひび割れ
補修材で埋めることで、ひび割れを修復できます。
・幅が0.5ミリ以上、深さ4ミリ以上のひび割れ
専門業者に相談し、適切な補修方法を検討する必要があります。
3: 補修方法
ALC外壁のひび割れの補修は、以下の手順で行います。
・ひび割れ部分の清掃
ひび割れ部分に汚れや埃が付着している場合は、ブラシや掃除機で丁寧に清掃します。
・ひび割れ部分の拡張
ひび割れ部分をU字型に拡張し、補修材が入り込みやすいようにします。
・補修材の充填
拡張したひび割れ部分に、専用の補修材を充填します。
・補修材の平滑化
補修材が完全に硬化する前に、ヘラなどで平滑化し、周囲と馴染ませます。
・塗装
補修部分を目立たなくするために、周囲と同じ色で塗装します。
□まとめ
ALC外壁は、軽量で耐震性、断熱性、遮音性、耐火性に優れ、長寿命な外壁材です。
しかし、適切なメンテナンスを行わないと、ひび割れなどの劣化が発生する可能性があります。
ひび割れが発生した場合は、原因を特定し、状況に応じて適切な補修方法を選択することが重要です。
軽微なひび割れは、自分で補修することもできますが、大きなひび割れや、原因が不明な場合は、業者による補修が必要です。
本記事がALC外壁のひび割れについて理解を深める参考になれば幸いです。