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タイルの外壁の特徴とは?メンテナンスが必要な劣化も紹介!
「タイルの外壁はメンテナンスフリーですよ」というように言われたことがある方はいませんか。
タイルは、正確にはメンテナンスフリーではありません。
タイルの外壁であっても、定期的に手入れをしなければなりません。
そこで今回は、タイルの外壁の特徴、メンテナンスが必要になる劣化を紹介します。
□タイルの外壁の特徴とは?
そもそも、なぜタイルの外壁はメンテナンスフリーといわれているのでしょうか。
それには、3つの理由となるようなタイルの特徴があります。
1つ目は、タイルが無機物であることです。
外壁材には、有機物のものと無機物のものがあります。
タイルは、自然素材である砂や土を高温で焼き、成型した無機物の外壁材です。
自然素材は、劣化することなく自然界に存在し続けられるため、それらを原材料としたタイルも耐久性が高く、紫外線や雨風に強いです。
2つ目は、耐傷性に優れていることです。
タイルは、1300度近い高温で焼き固めて作られます。
そのためとても固く、耐傷性に優れています。
この耐傷性で砂やホコリによって外壁が傷つくことも防げます。
3つ目は、JIS規格で高耐水性が証明されていることです。
タイルは吸水性で3つに分けられており、外壁には吸水性が10パーセント以下のものが使われています。
吸水性が低いため、水を吸うことによる外壁劣化を防げます。
□メンテナンスが必要な劣化を紹介!
では、タイルのメンテナンスはどのような劣化が見られたら行う必要があるのでしょうか。
*タイル表面の白い汚れ
タイル表面の白い汚れは、「白華現象」と呼ばれています。
タイルの接着面の隙間から雨水が侵入することで、タイル裏面のモルタルに含まれる水酸化カルシウムが溶けだし、それがタイル表面に流れ出てくると、白華現象がみられるようになります。
表面の洗浄は自分でもできますが、しばらくするとまた現れてしまいます。
専門会社に依頼して除去してもらいましょう。
*タイルの浮き・剥がれ・ひび割れ・破損
タイルの浮きや剥がれ、ひび割れ、破損が見られる場合は、タイルを張りなおす必要があります。
このような劣化症状が見られたら施工不良である可能性が高いです。
早めに専門会社に相談するようにしてください。
□まとめ
タイルの外壁は、メンテナンスフリーではないですがその特性によって高い耐候性や耐傷性を持っています。
その耐候性や耐傷性を活かすために、表面の汚れが見られたら、専門会社に依頼して清掃してもらうようにしましょう。