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下塗りとは?塗装の基礎から始める家の美しさと耐久性向上の秘訣
新築を建てたりやリフォームしたりすることを考えている方は、塗装工程の知識を身に付けておきましょう。
特に塗装工程の中でも「下塗り」の工程は、塗装の質や耐久性に大きな影響を与えます。
この記事では、下塗りとは何か、また下塗り用塗料の種類について解説します。
□下塗りとは?
下塗りとは、塗装で1番初めに塗る工程のことです。
この工程を理解し、正しく実施することで、塗装の品質が格段に向上します。
ここでは、下塗りの役割を以下に4つ解説します。
1:密着性の向上
下塗りは、上塗り塗料が下地にしっかりと密着するための基盤を作ります。
これにより、塗装の耐久性が高まり、長期間にわたって美しい外観を維持できます。
2:吸い込み止め
特に古い建物では、下地が塗料を吸い込みやすい傾向があります。
下塗りすることで、この吸い込みを防ぎ、塗料の使用量を最適化できるのです。
3:下地調整
ひび割れや凹凸を修正し、滑らかな塗装面を実現します。
この滑らかな塗装面が最終的な仕上がりの美しさにつながります。
4:錆止め
鉄部の塗装では、下塗りが錆の発生を防ぐ重要な役割を担います。
この役割によって、建物の耐久性が向上します。
□下塗り用塗料の種類とそれぞれの特徴
下塗り用塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ特有の特徴を持っています。
塗装の目的や下地の状態に応じて最適な塗料を選ぶことが重要です。
以下に6つの下塗り用塗料を紹介するので、それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
1:シーラー
「密封」「密閉」の2つの役割を果たして、吸い込みを防ぎます。
コンクリートやモルタル、石膏ボードなどの下地材では水性のシーラーを使い、それ以外の下地材の場合は油性シーラーを使います。
2:プライマー
シーラーと同様の役割を持ち、特に鉄やステンレスなどの下地に適しています。
また、錆止め効果も備えています。
3:フィラー
凹凸のある下地を平滑化し、ひび割れを覆う役割を担います。
粘り気のある質感が特徴です。
4:微弾性フィラー
シーラーとフィラーの両方の機能を持ち、細かいひび割れや凹凸を均す役割を果たします。
建物の動きに追従するため、ひび割れが起こりにくくなるのが微弾性フィラーのメリットです。
5:バインダー
劣化が少なく塗料の吸い込みが少ない下地材に適しています。
新築の施工時によく使用されます。
6:サーフェイサー
下塗り後の下地材の微調整に用いられ、凹凸を平滑化し、密着性を高める効果があります。
□まとめ
下塗りとは、塗装で1番初めに塗る工程のことで、密着性の向上や吸い込み止めなどの役割があります。
また、下塗り用塗料にもさまざまな種類があるため、きれいな外壁塗装にするためにも、適したものを選ぶ必要があります。
塗装に関して、何か困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。