塗装業者による保証

塗装業者による保証とは、施工を担当する業者自身が設けている保証のことです。具体的な保証内容は塗装業者によって違いがあるため、依頼する前に保証内容を確認しておく必要があります。

一般的には、「施工から間もないのにひび割れが生じた」「塗膜がすぐに剥がれて美観が損なわれた」などのトラブルがある場合に備えた保証がほとんどです。

しかし、万が一塗装業者が倒産してしまった場合には、保証が受けられないため注意が必要となります。

第三者機関による保証

第三者機関とは、塗装業者が加盟している組合のことを指します。必ずしもすべての塗装業者が加入しているわけではないものの、仮に組合に加入していれば第三者機関の保証を受けられる場合があります。

また、組合のほか、「リフォーム瑕疵担保保険」が第三者機関の保証に該当します。リフォーム瑕疵担保保険とは、国土交通省がおすすめしている保険であり、万が一業者が倒産しても一定の保証を受けられるのが特徴です。とはいえ、保険料の支払いは外壁塗装の依頼主側となるため、経済的な負担が重なってしまうといった難点があります。

塗料メーカーによる保証

外壁塗装では、「塗料メーカー」が保証を設けていることがあります。塗料の開発を手掛けたメーカーによる保証であるため、基本的には塗料製品への保証が主です。そのため、施工でのトラブルは保証対象外であるため注意してください。

塗料メーカーによる保証は、「耐用年数よりも短い期間で劣化してしまった」「塗料内に異物が混入していた」などの場合に受けられるものが多いです。

塗装業者の保証は3～10年

塗装業者による保証は、一般的に3～10年が多い傾向にあります。保証期間は塗装業者側が自由に設定できるため、短いケースでは1年程度であることも珍しくありません。とはいえ、極端に保証期間が短いケースは少なく、ほとんどのケースでは3～10年が目安です。

また、使用する塗料ごとに異なる保証期間を設けていることもあります。まずは、自分が外壁塗装を依頼したケースでは、保証期間がどれくらいになるのかをあらかじめ確認しておくと安心です。

塗料メーカーの保証は製品により異なる

塗料メーカーが設けている保証は、提供している製品によって異なるのが現状です。そもそも塗料によって機能性や耐用年数は異なるため、保証期間を一律で設けてしまうのは不適切です。そのため、塗料メーカーのほとんどが、製品ごとに適切な保証期間を設けています。

リフォーム瑕疵担保保険は1年または5年

第三者機関の保証の一つである「リフォーム瑕疵担保保険」の期間は、1年もしくは5年と設定されています。どちらの期間が保証期間となるのかは、ケースによって異なるため保険会社に確認しておくことがおすすめです。

保証書を発行してもらう

塗装業者に外壁塗装を依頼する際には、必ず保証書を発行してもらいましょう。業者によっては、保証書の発行を忘れていたり、そもそも保証書の発行を行っていない場合があります。万が一、保証書を受け取れなかった場合、いざ保証を受けようと思っても対象外となってしまうおそれがあります。

保証書は「どのようなケースでいつまで保証されるか」を証明する書類であるため、保証を受けるためにも必須の書類です。外壁塗装を実施する際には、必ず保証書を発行してもらいましょう。

「アフターフォロー」にも目を向ける

外壁塗装を実施する際には、保証が充実している点だけにこだわって業者を選ぶのではなく、アフターフォローがあるか否かもきちんと確認しましょう。アフターフォローは、施工後の不具合に対応するためのサービスです。不具合が起きている箇所を無償で対応してくれることが多いだけでなく、定期的に点検してもらえることも多いです。

業者の多くがアフターフォローに対応しているため、依頼する前に「施工後はどのような対応をしてもらえるのか」を確認しておきましょう。

保証期間内でも保証されないケースがある

外壁塗装における保証では、仮に保証期間であっても適用されない場合があります。塗装業者や塗料メーカーなどが設ける保険によって保証対象外のケースはさまざまですが、一般的には以下のケースが対象外となることが多いです。

• 自然災害
• 人為的な損傷
• 管理不十分による不具合
• 業者側の倒産

上記に該当する場合は、保証期間内でも保証されないことがあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。