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外壁の耐火構造とは?防火構造との違いも解説します!
万が一の火災の時に被害を最小限にするために、住宅には高いレベルの技術基準が設定されています。
その技術基準の一つに、「耐火構造」というものがあります。
家族を守る家を建てるためにも耐火構造について、知っておきたいですよね。
そこで今回は、外壁の耐火構造について紹介します。
□外壁の耐火構造とは?基礎知識を紹介します!
「耐火構造」とは、壁や床などが一定の耐火基準を備えた構造のことをいいます。
建物の主な構造である壁・柱・梁・床・屋根・階段には、それぞれ仕様が定められており、国土交通大臣の認定を受けなくてはいけません。
耐火構造で建てられた建物の外壁には、2階建てから4階建ての建物だと1時間、5階建て以上の建物だと2時間、建物の崩壊や延焼が起きないことが求められます。
鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造の両面を耐火被膜した構造、コンクリートブロック造などで建てられた建物が、耐火構造に当たります。
最近では、技術の進歩によって、木造にも耐火構造が適合できるようになりました。
また、耐火構造であることかつ防火区画や防火設備が設置されている建物を「耐火建築物」と呼びます。
□耐火構造と防火構造の違いとは?
耐火構造と似た言葉に、「防火構造」があります。
耐火構造と防火構造の違いは、簡単に言うとレベルの違いです。
耐火構造は壁・柱・梁・床・屋根・階段を「燃えない」構造、防火構造は建物の外側から内側に火が入らないよう「守る」構造のことをいいます。
つまり、耐火構造では建物が崩壊しないことを求められるのに対し、防火構造では建物が崩壊するのを遅らせることが求められます。
耐火構造は建物の構造全てにおいて基準をクリアする必要があり、火災が発生しても被害を最小限に抑えられるというメリットがあります。
しかし、防火構造の建物を建てるのと比較して1.5倍程度の費用が掛かります。
防火構造は、外壁や軒先など、一部に防火性能があるものを用いればよいため、建築の自由度が高くなります。
しかし、あくまで外からの火の侵入を防ぐ構造なので、建物の内部で火災が発生した時はあまり効果がありません。
□まとめ
耐火構造は、壁・柱・梁・床・屋根・階段を燃えないようにするための構造です。
費用が掛かるので、一般的な住宅に取り入れるのは難しいかもしれません。
防火構造は比較的取り入れやすいので、ぜひ取り入れてみてください。
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