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外壁はどんな構造?2つの主な構造の見分け方を紹介します
外壁塗装をしてみたいと思うけれど、そもそも外壁はどのような構造なのか疑問を抱いている方もいらっしゃると思います。
外壁は主に2つの構造があります。
今回はその2つの構造についてと、2つの構造をどうやって見分ければよいのかについて解説します。
□外壁はどんな構造?2つの主な構造を紹介します
外壁は主に2つの構造があります。
1つ目は、直貼り工法です。
外壁はいくつかの層が重なり合うことで構成されています。
工法によって違いはあるものの8〜9層になっているものが多いです。
層が重なり合っていることにより強度のある外壁を作り出しています。
また、直貼り工法は外壁を直に貼る工法のことです。
屋内と屋外の間に隙間がなく密着していることが特徴です。
直貼り工法では外壁は8層構造です。
屋外から屋内へ外壁材、透湿性防水シート、構造用合板、間柱、断熱材、防湿シート、室内下地、クロスの順に層が連なっています。
2つ目は、通気工法です。
屋内外の外壁と合板の間に隙間を作ることで通気層を確保します。
10層で構成されています。
外壁材、通気層(空間)、胴縁、透湿性防水シート、構造用合板、間柱、断熱材、防湿シート、室内下地、クロスというようになっています。
直貼り工法と大きく異なるのは通気層があることです。
通気層があるかないかで外壁の質が大きく異なります。
□2つの構造はどうやって見分けるの?
直貼り工法と通気工法は、建築された時期と住宅の構造を確認することで見分けられます。
平成21年に住宅瑕疵担保責任保険という制度ができたことが大きく関わっています。
これによって、平成21年7月以降に建てられた住宅では、直貼り工法ではなく、通気工法が採用されています。
また、通気工法では空気の通り道を確保するために、土台と外壁材の間に7ミリメートルくらいの隙間があります。
加えて、外壁から部屋の壁にかけての厚みを見ることによって、直貼り工法か通気工法かを見分けられます。
外壁から部屋側の壁にかけて厚さが薄ければ直貼り工法、厚ければ通気工法である可能性が高いです。
□まとめ
今回は外壁の主な二つの構造として、直貼り工法と通気工法について紹介しました。
直貼り工法と通気工法では層の構成は似ているものの、通気層があるかないかという大きな違いがあります。
通気層のあるかないかで外壁の質は異なります。
自宅の外壁がどちらのものか気になる方は、平成21年7月以降に建てられたのか確認することや、住宅の構造をもとに考えると良いでしょう。